ラストレッスン

将来何になりたいの?一年後にはどうなっていたい?すると彼はまず水泳でインド代表に選ばれて賞を取る事、そしてドラムは趣味で続けて一年後には安室奈美恵さんのLove Storyと英語の曲数曲を完璧に叩けるようになっていたいとはっきり口に出した。彼の父もきた。嬉しそうに息子を見ながら今はドラムに夢中になっている、あなたのお陰です。と。嬉しいよ。まさしく彼は今ドラムに夢中で今日はドラムのTシャツを来てレッスンを受けるくらい今熱が上がっている。嬉しい。K君の中でドラムが日常化してきてくれれば彼の人生は僕が経験したように豊かになるだろう。僕自身18の時にドラムが叩けるというだけで先輩からよんでもらえて自分からは行かないようなクラブでの演奏も10代の時に果たすことができたし、本当に個性の塊みたいな人達と対等に話すこともできた。言葉の壁を越えた友だちも出来た。これには本当に感謝している。ドラムのお陰で出会えないような人達にも会うことができた。ラッキーとしか言えない場面も何度かあった。悲しいときもドラムを叩いて元気を貰うこともあった。ドラムは話せない。けどこちらが話しかければ直ぐ様答えてくれる。だから綺麗にもするし、大事にする。大事にしないひとには、貸したくないし、面倒みれない人には触らせたくない。自分の大事にしているペットやモノに置き換えればわかるかもしれない。ドラムを適当に扱う人間にはドラムもその程度の音しか鳴ってくれないし、次第に鳴らなくなる。ドラムも生き物。楽器全体に言える。道具もそうかな。イチロー選手は毎晩バットとグローブを磨いて枕元に置いてから寝るそうだ。イチロー選手にとっては楽器は体の一部。ドラマーにとっても同じだよ。楽器、友達、道具、時間、家族を大事にすることは、全部自分に返ってくる。自然の摂理。これに気づけたミュージシャンはやっている。彼には全て伝えた。あとはまた追加したいことは山とある。彼にとって遅刻しても謝らず言い訳をしてきた13年から、少しでも変化出来ると嬉しい。それは信用だけではなくk君自身の価値にも直結してくる。信用や信頼はお金を出してもかえない。説得力あるドラムを叩けるかどうかで、彼の将来は大きく変わるだろう。たかが8ビート、されど8ビート。あなたの耳に彼の8ビートが届くか否かは彼次第、そんな時代、自分次第。k君ドラムレッスン編はここで一区切り。みんなありがとう。